2010年01月21日

BoPビジネスの可能性とJICAとの連携セミナー

1月19日は国連大学で行われた「BoPビジネスの可能性とJICAとの連携セミナー」に参加してきました。

開催の趣旨は、下記の通りです。
「JICA は現在、開発途上国の低所得者層等が抱える開発課題の改善をもたらしうるビジネス(BOP ビジネス)の調査研究を実施しています。欧米諸国のBOP ビジネス支援制度やビジネスモデルの分析、また開発途上国での企業の取り組みについて調査し、JICA とBOP ビジネスとの連携のあり方について考察してきました。この結果を踏まえ、JICA は来年度から、BOP ビジネスにかかる新たな制度をスタートさせようと検討中です。
今般、JICA は本調査研究の成果を広く共有するとともに、BOP ビジネスの浸透・実施促進、また上記新制度の概要紹介等を目的に、有識者の方々の基調講演、パネル・ディスカッションを含めた公開セミナーを開催します。」 (JICA ホームページ)

ODAの枠の中で我々のようBoPを行っている企業にファンドが付くと言う事だけでもとても大きなニュースだったし、原丈二さんの基調講演もあり、企業・UN・マスコミなどの方のパネル・ディスカッションもあり中々盛りだくさんの内容でとても面白かったです。ちゃんと質疑応答の時間には、手を挙げて質問をしてARUNのアピールもしてきたし!(笑)

一番の収穫は最近自分なりにも考えていた、BoPビジネスとCSRの境界線って何だろう?って疑問に対して色々な方のご意見が聞けた事。
自分なりの境界線としては、
BoP→中長期的に利益を確保する事を目的に行われる貧困層向けのビジネス
CSR→企業の利益を社会的な貢献に使う事業
なのだが。

セミナーの中で発言された、BoPとCSRについてのそれぞれの皆さんの考え方を、以下列挙。

1. BoP→利益を回収する事が起業家としての使命、但し長期的に。
欧米のBoPは長期的にみると企業形態として、株主優先主義(株主は短期的な利益を確保する事を目的としている)を取っている以上長期的な視野で企業がBoPに関わる事が難しい。よって、CSRと無理にリンクしている。

2. BoP→貧困層ビジネスであり、途上国ビジネスとは異なる。
但し、Sell for the poorではなく(単に貧しい人に売ると言う事だけではなく、貧困層のニーズに合ったものを。また、雇用機会の増大・原材料の仕入れ、ソーシャルビジネスの起業支援も含む。

3. BoP→貧困削減には寄与しないもの。
貧困層の幅の広さ 貧困層=年収3,000USD以下としても、1日当たり10USD使える人と1USDしか使えない人がいる。外部的なアプローチであり、内部需要に寄与するかが疑問。

4. BoP=開発援助の効果+ビジネス。
開発(IGO・NGO)などが行った開発事業を相互補完するないしは、次のステップに移行するためにビジネスを利用するもの。

って、色々な方の意見をお聞きして更に複雑に考えなくってはいけないという結果になったのだが(笑)、有意義な3時間でした!

posted by ARUN at 00:00| Comment(0) | Director | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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