2011年11月23日

ハンズオン投資を学ぶ勉強会

11月の勉強会は
投資チームのパートナー岩城幸男さんによる
「途上国における社会的企業支援の実践」が
テーマでした。

有機農業流通事業をケーススタディに
ハンズオン投資の現場を
興味深くリポートしてもらいました。

もともとコンサルティングファームなどで
事業再生を実践していた岩城さんレベルの人が
ハンズオンで支援できる
ソーシャルファイナンス集団というのは
そんなにないんじゃないかと思いました
手前味噌ですが。



posted by ARUN at 09:49| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月05日

社会的投資と経営指導の両輪が重要

今日は10月末に開催された勉強会の紹介です。
先日ご紹介した
ARUN LABの高崎裕子さんによる報告です。

今回の勉強会では、ARUNパートナー兼プラネット
ファイナンスジャパン
のプログラム・マネージャーである
広瀬大地氏に講師としてお話いただき、
主にマイクロファイナンス機関の現状や経営能力を
強化させる手法について学びました。


マイクロファイナンスは1980年代から始まり
比較的歴史があるため関心を持つ方が多いのか
予想以上にたくさんの方に集まっていただき
お借りした部屋が狭く感じるほどでした。
http://sifc.up.seesaa.net/image/photo-thumbnail2.JPG?1320446725733javascript:;

ARUN自身はマイクロファイナンス機関ではありませんが
同じ社会的投資機関として参考になる部分も多かったです。
今回は広瀬さんのお話の中でも特に興味深く感じた
投資先組織の経営能力強化についてお話します。

組織の経営能力を強化するためには、
商品開発・人材育成・経営戦略の3つの支援が必要になります。

たとえば、ある農産物を商品として出荷し販売する際
そのサプライチェーンの中にはさまざまな無駄が存在します。
これらの無駄を全行程の中で詳細に調べ、ひとつひとつ
省いてゆき商品のバリューアップを図ることが
商品開発の支援の役割です。

また、人材育成についてですが、マイクロファイナンス
機関を構成する人員の特徴として現場の融資担当者が大多数で
本部のスタッフはごく少数ということが挙げられます。

こういった構造は、しばしば大部分をしめる下部のスタッフの
キャリアアップを困難にさせ、モチベーションを低下させて
しまうことがあります。そのため、彼らの労働意欲を増すような
トレーニングが必要となるのです。

トレーニングの中では
単に知識を植え付けるだけでなく、スタッフの身につけたい
スキルを聞き、すでに習得している知識を補完するような、
あるいは知っているけれどできないことをサポートするような
知識を提供することが重要です。
http://sifc.up.seesaa.net/image/photo2-thumbnail2.JPG?1320446725733javascript:;

こういったトレーニングを繰り返し行うことで
人材育成の支援は成り立ちます。
貧しい人々を救うために構想されたマイクロファイナンスですが
このような機関が抱える最大の課題は、社会的パフォーマンスと
財務パフォーマンスをいかに両立し運営していくのかにあります。

正常に経営していくためには、そのどちらが欠けてもいけません。
これまで、マイクロファイナンス機関は商業化を進めることを奨励
してきましたが、このようなビジネス化は、急激な成長下では
弊害を生み出します。

インドのある貧困州では、多くの返済者が借金苦を理由に自殺を
図りました。インド州政府はこの問題を受けて、悪質な債権回収業者に
対する規制、多重債務の禁止等、状況改善を行いましたが、
人々の記憶にマイクロファインナンスに対する間違った悪印象を
植え付ける結果となりました。

マイクロファイナンスの目的は、貧困層から搾取することでは
決してありません。本来なら貧しく経済的に疎外されている人々が
自由に生活できることを目指すものです。しかし機関として
成立させるためには安定的な経営を実現する必要があるため
財務について軽視することはできません。社会的パフォーマンスと
財務パフォーマンスをいかに両立させるのか・・・多くの人が
頭を悩ませ、この課題に取り組んでいます。

いかがでしたか?勉強会で学んだことが、すこしでも伝わりました
でしょうか。ARUNでは毎月こういった勉強会を定期的に行っています。
社会的投資に関心をもたれた方は、ぜひ次回の勉強会に足を運んで
みてください。皆さまにお会いできることを楽しみにしています。

posted by ARUN at 07:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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